月兎社のモト
by calico5
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世界的地図会社でした。
世界的地図会社でした。_d0015006_23172971.jpg
年度上半期の帳簿をようやっと付け終え、印税もお支払いしてほっとしています。今期もたくさんのご注文ほんとうにありがとうございました!
…そこに届いたのが「日本の子どもたち」。ふっふっふ、「ラップランドの子どもたち」[UP]「スイスの子どもたち」[UP]のシリーズに日本編があったのだ。
世界的地図会社でした。_d0015006_23221273.jpg
このシリーズの本扉、好きだなあ。…でも3冊のクレジットを改めて見直して、誤解してたことがわかりました。ラップランドの子どもたち」「スイスの子どもたち」のソルマルクさんは写真家ではなく文筆家。このシリーズは各国の観光協会、交通協会から借りた写真を使って編集されたシリーズだったんでした。それというのも、この版元ランドマクナリー社は、世界屈指の歴史と実績を誇る地図&地球儀の発行会社だったのだ!
いまもランドマクナリー・ロードアトラスと言えば世界的に有名な地図だそうで(無知だったあ!)、小さな印刷工場としてスタートし、写真入りの自動車ルートマップであてて大きくなり、紙および電子の地図と地球儀では昔も今も先駆的技術を持っている会社だそうです[LINK]
というわけで、写真を使う本を作るのはお家芸というわけ。ランドマクナリー社は児童向け教育図書事業にも力をいれてきていて、このシリーズが発行されていた1930年代には「チャイルド・ライフ」という絵入りのショートストリー児童誌も刊行していました[LINK]
世界的地図会社でした。_d0015006_23355928.jpg
子ども向けだし日本のことだから読みやすいかもとめずらしく読んでみたところ、結構可笑しい。「日本は小さな国、すべてのものが小さくて、華奢で美しく、妖精の国とも言われます」とロティの「お菊さん」[amazon]、ハーンの「日本の面影」[amazon]ふうの記述にはじまりますが、「東京や大阪は大都会。ニューヨークと変わりません。しかしもともとの日本も残っています」と、西洋化されつつ昔ながらの暮らしも色濃く残っている戦前の日本の子どもの暮らしを伝えようとしています。でもこの本の筆者ステラさんはなんでか「正座」にこだわっててくわしく正座を描写。「日本の人々は、ひらたいクッションあるいは自分のかかとの上に座ります」っておいおい(笑)。もひとつステラさんがみょーに詳しく説明するのが「次男坊」。「日本の子どもはとても大事にされていて、大人たちに静かにやさしく話しかけられ、微笑みかけられて幸せに暮らしています。」しかし!「特に大切にされているのは長男で、次男坊はご飯の時も兄さんのあとにしかご飯が貰えず、いつも冷たいご飯を食べていて<Cold Rice坊ちゃん>と呼ばれています。なんて可哀想なCold Rice坊ちゃん!」と、1頁まるまるオトウトネタに費やし、このような写真もつけてます。キャプションも「Master Cold Rice Eats at last」。何の事を言ってるのかなあ?と思ったけど、あっ、「冷や飯食い」か! …うーんステラさんどこでこの言葉を知ったんだろう(笑)。成人すると総領息子以外は母屋とは別棟への「部屋住み」となるから運んでるうちにご飯が冷えちゃうっていうあれですね。でもこの写真の<Cold Rice坊ちゃん>は可愛い姐やさん?にサーブされつつ、ステキな洋食器でお紅茶を楽しんでます。ブレックファーストは半熟玉子と厚焼トースト。よかったね!坊ちゃん。

きょうは有隣堂ルミネ横浜店さんへ切手の納品発送させていただきました。横浜にお近くのみなさま、連休ぜひお立ち寄りください! 
by calico5 | 2010-04-30 00:17 | 本・映画・展覧会
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