切手を蒐めだしていちばんおもしろいのは、この国にはこんなデザイン文化があったんだ!無知でしたあ!(ペコリ)という驚きだけれど、レバノンのこの子ども切手「子どもの日、1966年」はなかでもいっとうびっくりしてうきうきした切手かもしんない。ディテールがひどく細かくて(お風呂のアヒルちゃん!勉強部屋の本棚のたぬき人形!)、でも全体としてはすばらしくのびやかで、デザイン的にもただものではないけれど、なんかいい国、いい時期だったんだなあって見ていてワクワクする。レバノン内戦の映像を見慣れていたので意外だったけれど、ウィキペディア「レバノン」の項をみると
[LINK]、レバノンは第二次大戦中にフランスの統治から独立、「(1975年勃発の)内戦以前のベイルートは<中東のパリ>と呼ばれ、金融の中心であり、また観光地でもあった。」由。写真の切手たちは1960年代後半のものだからその時代のレバノンの空気をうつしているんだね。可愛い切手ばかりではなくて知的でクールなデザインのものもたくさんあって、レバノンを金融の中心地とした「アラブと欧米における言語や商慣行を知る有力なレバノン商人」という記述にそうかー、とうなずいてしまう。
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今回のイスラエルのレバノン侵攻は新聞・TVだと経緯がよくわからなかったのだけど、「田中宇の国際ニュース解説」
[LINK]の「イスラエルの逆上」の回
[LINK]にイスラエルの国内情勢が整理されてました。相も変わらぬ戦争の構図にはうんざりする。利権と理不尽な大権力&プチ権力が横行する状態を渇望するやからにはほんとうにうんざりだ。
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切手蒐集のおもしろさには「この国の人とメールを交わすことになるとは!」もあって、レバノンの切手商サンとメールのやりとりをしたときもそうだった。(ちょうどシリア軍撤退でレバノンが沸き立ってたころ)。この切手商さんや家族は無事だろうか。HPはまだ動いているけれど扱っている切手やコインの数が激減してるような気がする。心配です。