曇りの先週末、山には行けず小石川植物園でキノコさがし。でも曇天の小石川植物園は、木立闇に植物のはいた濃い~空気がながれていて正直ちょとこわい。そのうえ彼岸花群生!(暗くて写真ボケボケ)。
葉っぱなしでニュウと伸びてる彼岸花は不思議な植物だけどウィキペディアで見たら「日本に存在するヒガンバナは全て遺伝的に同一であり、…中国から伝わった1株の球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えられる」ってスゴ
[LINK]。飢饉のときの救飢植物として田んぼに植えられ、お彼岸のころに咲くという意味と同時に「これを食べるくらいの飢饉ならもう彼岸にいったも同然」ということで彼岸花と呼ばれたという説も。作物ができずに彼岸花だけが咲いてる風景って壮絶だなあ。ゴクリ。
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霊感とかぜんぜん縁がないんだけど、此処はなんかこわいって場所はある。新宿御苑も小石川植物園もメインの遊歩道は明るくておだやかだけど、キノコやどんぐりさがしに夢中になってると、奥のほうのなんだかゾックリするような凄みのあるとこにはいりこんじゃったりする。凄みにも質の違いがあって、高遠藩内藤氏の江戸屋敷→皇室御料地の御苑の方
[LINK]はちょっとヒトの気配のある怖さで、5代将軍・綱吉邸(320年前。古い!)→小石川養生所の小石川植物園は樹木の威厳に圧倒される感じ
[LINK]。小石川植物園の大クスノキの樹皮に触れていると神保町の自然関連専門古書店・鳥海書房
[LINK]にずっとある日本全国の植物霊異譚を蒐めた本白井光太郎著「植物妖異考 復刻」を買いたくなっちゃう。そこいくとナンもないのが戦後開園の神代植物公園で、それもまたよし!
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追伸:うちの近所ではきょういっせいに金木犀咲いたみたいだ。きのうはなんともなかったのにきょうは街中が金木犀の香り。植物ってふしぎだのお。