さてさて!これがシュタイフの超ド級コンプリート・カタログ!これは戦前編
[amazon]、ほかに戦後編
[amazon]あり。B5版くらいなので意外と小振りの判型(でもむちゃくちゃ重い)。ページを4分割、製品番号やサイズを付した写真を淡々とならべていくんだけど、現物がないものは当時のモノクロ・アミアミ(印刷のドットがくっきり)の広告写真で補完してあるというドイツ人ならではの完璧主義。あたま下がります。
いやもう、いっこいっこがすばらしすぎ!その媚びなさかげんは現在のシュタイフの比ではなく、素朴で真摯などおぶつたちのまなざしやたたずまいたるや!ことに家畜系すばらしくって仔牛のぬいぐるみがホシイ!という予想だにしない欲望に突き動かされてる自分にびっくりしてしまうのであります。いまのシュタイフよりも実用度?が高いというか、赤ちゃんのベッドの上にかけるものとか、エッグ・サーバーとか、くまちゃんのあたまのついた寝間着袋とか、いろいろなグッズがあるのもおもしろいよ。
しかして何よりすごいのがこのBOXセット!箱フェチも刺激されてたおれそうになる。以前イギリスの骨董番組で、マルガレーテ・シュタイフ
[LINK]自身が手がけたボーリングセットをもってあらわれたおばあちゃんがいて、こういうセットがあったことを知ったんだけれど、どの動物のピンにするかも自由に注文できたんだって。(先日1898年のボーリングセットが売りに出されていて、10万円だった。うーむ)。
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ジャン・ピエール・テンシンさんがシュタイフの広告を集めた本を持ってらして見せていただいたんだけれど、車輪つきのシュタイフ・モフモフひつじ2頭に板を渡して、その上にでっぷりしたドイツのヒゲおじさん(体重をかいたプレートまでもってる!)を10人ぐらいのせた広告があって爆笑。「やっぱりシュタイフ、10人のっても壊れない!」みたいで可愛さのカケラもない実直広告なのでありました。