月兎社のモト
by calico5
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棚本。
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あまりの湿気とどーんより曇天っぷりについなまけてしまい、「棚」本とりだして眺めていてひさびさにバロック熱高まっちゃった。これは去年神保町の「KEIZO」さん[LINK]でみつけた本で18世紀の姿のまま残っている薬店の写真集。(1975刊。たぶんこれがそのリメイク[amazon])。まだ値付けの終わっていない本の山の一番上にこの本があって、うっ、これは、とページをめくるとまさに「驚異博物館/ブンダーカンマー」を継承する棚に埋め尽くされた店内写真が次々つづく!(モノクロが多いんだけど)。
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まさかこんな本に日本の書店で遭遇するなんて、てゆうかさすが元松村書店で勤めあげた方、さすがスギルゥと頭ふっとうしつつ、値段を尋ねながら、ヨダレたらしちゃってて高値つき放題だなあと思いつつ値付け待ち、安くはないけど高くもない納得価格で購入。こういう本があるからやっぱりかつての松村書店=KEIZOさんはじぶんにとって特別な書店さんなんである。探してた本じゃなくて「このジャンルの本があったらなあ」と思っていた本が(しかも一流のやつ!)あるという凄み。
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なぜこの本にこんなに惹かれたかというと、スッタフォードのスリリングな18世紀視覚文化論[amazon・もちろん名訳!]の終巻ちかくで展開された、デ・パウリという大きな薬店を営む一族の、ブンダーカンマー的蒐集品と中身の見えないラベルで分類・表示される薬壺のせめぎあう店内を描いた画帖をめぐるあざやかな議論が記憶にあったからで、この写真集をみていると、だまし絵の天井画やツイステッド・コラムやブンダーシュランク…と不定型なバロック驚異スペクタクル的枠組み(棚)の中に、特注されて形も大きさも揃えられ「名前」だけが示されている骨壺のようにつめたくなめらかな陶器の薬瓶が整然と並べられている様が、なにか異様な光景として浮かび上がってきて、スタフォードの言う、「観せ方」における古典様式のバロック知の制覇というものが、体感できるのであります。
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…とそこへ注文していた図書館本[amazon]が早くも到着。すごいー!ただでさえ大判なのに片観音の大見開きを多用するゴージャスなつくりで、しかも半分以上がバロック図書館。あたまクラクラします。大もとはフランスの本で各国同時発売した様子。ドイツではカレンダーまででてる!図書館写真集ってメジャーなジャンルなんだなあ。
有名なプラハの国立図書館もすごいけど(うねる柱と整列する天球儀!)、巻頭のオーストリアの2館・ウィーンの国立図書館とアドモントのベネディクト派修道院が圧巻。やっぱりオーストリアのバロック建築はすごい。いつみても脳が痺れる18世紀啓蒙主義の壮麗な書斎画がリアルに写っているのに陶然。ほかにも嘔吐的にすばらしいバロック図書館多数掲載されてます。写真もスバラシイ!バチカン図書館はスゴすぎて言葉もナイ。だってこの壁絵のグロテスカ、ラファエッロでしょ?もー、やってられません。
心惹かれたのはポルトガル・マフラの図書館。だれかが繰り返し見る夢の中に建つ図書館のよう。検索していたらでてきたブログ「おいしいもの」さんに、「ここでは大きな声を出すのは禁止。というのも、とても小さなコウモリを飼っていて、昼間は眠っているため、起こさないように。さて、このコウモリ、何のために飼っているのでしょう?正解は・・・、本につく小さな虫を食べてもらうためだそう。コウモリは同じところに排泄するので、1日1回、排泄物の掃除をするだけで、貴重な本が保たれるのだそうです。」とあってまたうっとーり[LINK]。夢のなかの図書館の大伽藍をはばたく小さなコオモリ…ボルヘスが書いてもふしぎじゃないお話なり。この本をインデックスに調べてゆくのもおもしろそうだね。

とここでモリエスのじつにチャーミングな大ブンカマ本[amazon]もひっぱりだし、3冊3様のバロック・キャビネを娯しんで、いちにちがおわってしまい、よふかしまでしちゃって…どおすんだよお、今朝は晴れたじゃないか!
by calico5 | 2007-07-24 03:04 | 本・映画・展覧会
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