月兎社のモト
by calico5
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還るタマシイ。
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昨夏NHKで<黒海編>を見た、モーター付きのパラグライダーで飛行しながら膝のあいだに設置したハイビジョンカメラで撮影する映像ドキュメンタリーの、2005年発表の<タクラマカン砂漠~青海湖編>のDVDを観てます[amazon][LINK]。タクラマカン砂漠の不気味にうねる砂紋の上わずか30センチを滑べるように飛ぶ映像から、鷲といっしょに上昇気流にのってエンジンの力だけでは到達できない上空600メートルにまでも昇り、鳥瞰する青海湖と雲にうつる虹の光輪につつまれた飛行者自身の像(ブロッケン現象!)まで。
d0015006_11433537.jpg
火焔山、草原を疾走する馬上のひとびと、河上にうかぶ軍艦のような交河城趾、青海湖畔のタルチョ。TVの真っ正面にすわってパラグライダーのカメラと同じ位置をとって観入っていると、心臓がギュウーとなってくる。黒海編を観たときもそうだったけど、この人の映像を観ていると飛び去る死者のさいごの視線をなぞっているような気持ちがする(ご本人はヒゲの元気なオッサンだけど!)。故郷へと飛ぶ死者の魂の視界を書いた小説をどっかで読んだんだ。題名も思い出せないけど、この世を去る魂が、その瞬間故郷の上空へと飛び去り、村の上空を滑空し、家々や道や旧知のひとびとのふつうに暮らす日常の姿や、ふと振りむいた顔の表情を、ひとつひとつ信じられないほどの緻密さで見取って、そして天に昇ってくという話。

で、DVDを観てはグーグル・マップで青海湖[LINK]
やタクラマカン砂漠[LINK]
の航空写真を検索して遊んでます。拡大してくとすごい!

なんでかタルコフスキー「惑星ソラリス」も思い出してる[amazon]。惑星上空を周回する宇宙船の乗員たちの心のいちばん奥底にあるものを実体化して宇宙船内に送り届けてくる不可解にして無慈悲な知性体惑星ソラリスの<海>。ソラリスには悪気はないらしい。好奇心かあるいはサービスか。でも飛行士たち自身には罰としか思えない<実体>がやってきて、(主人公のとこには死なせてしまった美しい妻、同僚のとこにはなんかヤバイもの・笑)、彼らは精神的にかなり追いつめられてる。…でもソビエト脱出後の作品とちがって、どこかにスラプスティックな可笑しみ、ゆるがない愛情の残像があって好きな映画です。ラスト、帰還した主人公が訪れるロシアの父の家、扉からでてきた父にひざまずき和解する彼、福音であるような映像と、不調和に不安を高める音響のなか、カメラはぐんぐんと上空へとパンし、父の家を鳥瞰する。するとそれはソラリスの海に惚然と浮かぶ父の家の模像だったんである。その美しく、酷く、観者を置き去りにするシーン、それも思い出しちゃったのでありました。

なぁーんて言いつつ、もう1月くらい毎日1回は「火山高」のDVD観てんのだ。なんでこんなに好きなのかなあ。なんかほどよく抜けてんだよね(笑)。
by calico5 | 2008-06-06 12:21 | 本・映画・展覧会
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