善福寺川出水でまる23時間の停電でした。電気がないとほんとすることがない。陽がおちると蝋燭の火では字も読めないのでギター&歌とゆうノドカなことになってしまってひさびさにフレドリック・ブラウンなんか思い出しちゃた。「ウァヴェリ地球を征服す」(「天使と宇宙船」
[amazon]収録)はブラウンらしいすっとぼけて奇天烈な短編(ティム・バートンの「マーズ・アタック」はブラウンの「火星人ゴーホーム」の映画化だよ!)。ある日とつぜんラジオとテレビが半世紀も前の最初の無線通信マルコーニの「ト・ト・ト・ト」しか流さなくなる。やがていっさいの放送が不可能になって…というのは電気が好物の気体状外宇宙生物がマルコーニの通信を聞きつけてやってきて地球が発する電気をぜんぶ食べちゃうからなのだった!しようがないから地球人は蒸気機関にたちもどり、夜になったらじぶんたちでお芝居をしたりコルネットを吹いたりしてけっこう楽しく暮らす。でも主人公ジョージ・ベイリーにはひとつ残念に思ってることがあって…<ちょっとでもいいから稲妻の光が見られたらなあ>…という話。「天使と宇宙船」には「ミミズ天使」も収録されててユカイです。
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てなわけで電気がついたら眩しくて疲れるのですぐ眠っちゃいました。はは。人間て順応しやすいなあ。でも一夜あけてTVをみるとかなりの被害状況(停電の家にいるとぜんっぜん全体状況わからん)。外にでると道に出された畳が痛ましくてのんきにしてたのが申し訳ない。ついたTVはアメリカの被災者のひどい状況やら九州の台風の惨状やらみょーにうわっつらでブキミな選挙戦やらで、はぁー、もうTVやめようかな(なんちて、アニマル・プラネット中毒のくせにー)。