いつも興味深い着物の展示会をなさってる沼袋のシルクラブさん
[LINK]での展覧会、「小島悳次郎(とくじろう)の型染めの世界」を観ました。小島悳次郎(1912-1995)は染色の家に生まれ、のちに芹沢銈介に師事し、生来惹かれていた西欧文化のモチーフ(グレゴリオ聖歌の楽譜や中世の祈祷書のミニアチュア)をとりいれながら、独自の染色世界を創り出した染織家だそうです。
豪華DMをみて、蔵書票の展示会かと思ってゆきましたら、日本民藝館にコレクションされている着物の展示が多く、たいへん見事なものでした。一見、「民藝」でありながら、細部にはヨーロッパの天使や農夫などが悪戯っぽく隠れていたり、ドングリの連続模様が洒脱な帯になっていたり、ひとが着ているのが見てみたいなあ!と思いました。地下のオーディオルームで小島悳次郎の好きだったという音楽を聴きながら、作品集「型染と絞 小島悳次郎作品集」
[LINK]をゆっくりめくって、シルクラブさんに展示会にゆくといつもながら、うーん、こういう世界もあるんだー、と新鮮かつ贅沢な時間をすごさせてもらえるのでありました。